福島原発さいたま訴訟を支援する会が発行する会報「福彩支援ニュース 第10号」が発行されました。
PDFファイル形式で公開いたします。画像部分をクリックしてご覧下さい。
内容は下記の通りです。
弁護団、原告の避難の正当性を主張し、
津波の予見可能性に関する国の反論を厳しく批判
- 第10回期日(2016/4/13)報告
- 第10回期日 原告側弁護士意見陳述書(全文)
- 「日本と原発 4年後」自主上映会
- 第2・3回「福彩訴訟原告交流会」
第9回期日では、東電設計(株)が2008年4月に作成した、福島第1原発における15m超の津波高を予測した検討結果を弁護団が入手し、本裁判で証拠提出しました。
「津波は予測不可能だった」と言い張る東電が提出を拒み、これまで公開されていなかった文書です。
この文書をもとに原告弁護団は、震災の3年前に東電側が福島第1原発での15m超の津波と非常用電源等の水没を予測し、「津波対策は不可避」と認識していたにもかかわらず対策を怠ってきたこと。
国も適切に監督権限を行使しなかったことを、厳しく追及しました。
2月18日には、福島原発事故で福島県から京都市内に自主避難した家族が、仕事を失った上に精神疾患を発症したとして、東電を相手取った損害賠償請求訴訟で、京都地裁(三木昌之裁判長)は、3,000万円の支払いを東電に命じました。
「自主避難者」に対する東電の賠償責任が認められた初めての判決です。
3月9日には大津地裁が、高浜原発3・4号機について、関西電力に運転停止を命じる仮処分の決定を下し、25日には、四国電力が伊方原発1号機(愛媛県)を廃炉にすると発表。
日本の原発をめぐる状況は確実にに変わりつつあります。
今回も満員の傍聴で原告を応援しましょう。ぜひ傍聴にお運びください。
3月20日「日本と原発 4年後」上映会では多くの皆様にご来場いただきありがとうございました。
心よりお礼申し上げます。
当日、入会お申し込みをされた方のなかで、誤ってお申込情報(氏名、連絡先等)の記入用紙を返却してしまい、お申し込み手続きが完了していない方が1名いらっしゃいます。
大変申し訳ありませんでした。
お心当たりのご本人様がいらっしゃいましたら、あらためまして、ご住所、お名前、連絡先(email or お電話番号)をお問い合わせフォームよりお知らせ頂けますでしょうか。
お手数をお掛けし恐れ入りますが、そのご連絡をもちまして、お申し込み完了とさせていただきます。
該当されるご本人様におかれましては、重ねてお詫び申し上げます。
どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
今回は、昨春好評を博した「日本と原発」の続編「日本と原発 4年後」の上映会を企画しました。
監督・製作にあたった河合弘之弁護士が「日本の原発の全ての論点を論じ尽くした」という渾身の続編です。
あわせて福彩訴訟原告・弁護団から裁判の経緯と意義についてお話しいただき、チェルノブイリ原発事故の被災地・ベラルーシからの報告も予定しています。
被害者の権利回復と日本の脱原発を深く考える集い。
皆さまのご参加を心よりお願いいたします!
2016年1月28日(水)の第8回期日(さいたま地方裁判所)は、傍聴席も皆様のおかげでほぼ満席となりました。
傍聴においで頂いた皆様、本当にありがとうございました。
次回期日は4月13日(水)15時開廷です。
皆様の引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
第8回期日では、東電が本訴訟には関係ないとして、
東電設計(株)が平成20年4月に作成した福島第1原発において、
これは、東京電力株主代表訴訟において、
今回、東京地裁が保管する株主代表訴訟の証拠記録を、利害関係人として、原告ら代理人が開示を請求したのを受け東京地裁が、「開示するな」という東京電力の主張を退けて、開示したものです。
ここで明らかになることは、東電が、
・・・と被害者の怒りを代弁する弁護団の力強い陳述が法廷でなされました
この証拠書類はこれから、全国の裁判で利用されることになる、
また、避難が当然の権利であり、原発事故によってふるさとを奪われるという未だかつてない被害を原告らに及ぼしたこと、その精神的損害は甚大なものであり、裁判所の公正な判断を求める陳述もなされました。
続けて行われた報告集会でも、各所の裁判の進行状況やお知らせも報告されました。
また、
(署名用紙は下記にありますので合わせてご協力いただきますようお願いいたします)
https://fukusaishien.com/
これからも、皆様のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
昨春の自主上映で好評を博した『日本と原発』に続き、監督・
「福島原発さいたま訴訟」の原告・弁護団からも、
みなさまのご参加を心よりお待ちしています!。
第8回口頭弁論で行われた原告の意見陳述は、本当に胸を打つものでした。
「避難生活は家族の棲む場所をばらばらにしただけでなく、家族の心までもばらばらにしてしまいました。…… 穏やかな日常、子育ての方針、誰にとっても当然の生活を、原発事故ですべて失いました」
勇気をもって自らの想い、被害の実態を真正面から語ってくださった言葉の一つひとつが、本当に重く響き、突き刺さりました。この法廷に立つまでに、どんなにつらい長い時を経たことか、そして、それを乗り越えることがどんなに大変だったことか。
さらに胸打たれたのは、続けて読み上げられた幼い娘さんの作文でした。
「私は地震と聞くと体が震えます。友達と別れなくちゃいけなくなった。ママの頭がおかしくなっちゃった」。
幼い子供たちはどんなに大変で不安で切ない想いをしたことでしょう。けれど、裁判後の報告集会で参加者から大きな拍手を受けたお母さんを見て、誇らしく思ったことでしょう。
2017 年3 月以降、避難者への国や自治体の支援打ち切りが表明される中、避難者の状況は厳しくなる一方です。
闘う原告への何よりの励ましが満員の傍聴席。裁判所や被告への強いプレッシャーともなります。
次回期日も満員の傍聴で原告を応援しましょう。
みなさま、ぜひ傍聴にお越しください。