第15回期日傍聴においで頂いた皆様、
次回期日は5月24日(水)15時開廷です。
ぜひ、次回傍聴席が満席となりますよう、
第15回期日では、第4次訴訟の原告の陳述と、弁護団から、原告らの損害と事故の間に因果関係があること、群馬訴訟判決の本件訴訟との関連性について、
まず、弁護団陳述に対し、東電代理人が、
さらに原告意見陳述に対しては、国から異議が出され、
異議の理由は、反論ができないこと、等を挙げていましたが、これに対し裁判長は、合議をした上で、今回は許可します、
意見陳述に対し、
弁護団陳述では、損害と事故の間の因果関係について、避難が社会常識に照らし合理的であったと指摘し、被告らが、
世界で唯一の被爆国である日本では、
次に、群馬判決について、
- 判決が国と東電の両者に避難者に対する賠償責任を認めた
- 被告らが予見すべき津波は、敷地高さを超える津波であった
- 平成14年の「長期評価」が出てから数か月後には、
そのような津波があることを認識し得た - 被告国は、この認識のもとに、
適切に規制権限を行使しなければならなかった - 被告東電はH14年には認識し、
さらにH20年には現実にその到来を予見していたにも関わらず、その対策をとらなかったことは、特に非難に値する - 事故当時の報道内容や情報の欠如から、
20mSv以下の地域で避難をしたことは合理的である - 避難指示によらずに避難をした原告ら(いわゆる自主避難)
に対しても被告らには賠償責任がある
とされました。
このように、
その一方で、原告らの損害を「自己決定権を中核とする静穏生活権」
損害額の認定は低額に抑えられました。
この損害額の認定は、
今後、避難者らの損害について、故郷を奪われた精神的苦痛、
等、具体的に詳細に立証していく、と締めくくりました。
続いて行われた原告陳述は、痛切なものでした。
福島で、待望の赤ちゃんをさずかり、
突然の原発事故により、死の恐怖、赤ちゃんを抱えての避難、
避難の最中窓を開けていたことの後悔、
夫は福島での避難対応等最前線の仕事で初期被曝推定1000ベク
避難所での初めての育児の困難、夜泣き、栄養不足の心配、
行く先々での肩身の狭い思い、中傷、差別、
そして、3月末での借り上げ住宅の打ち切り等、
精神的にも経済的にも、状況的にも追い詰められ、
戻った先での中傷、非難。
この苦しみは、発生当初から全く変わることがなく続いていること
原発事故はふるさとの町を死なせてしまった。
最後に、裁判官の皆さんには、人間の生活を破壊し、終わりのない、
このような事故が二度と起こらないよう、
涙ながらに語られた言葉の一つひとつが聞いていたものすべてのの
どうぞ、
次回以降の期日
5月24日(水)午後3時
7月19日(水)午後3時
公正な判決を求める署名も引き続き集めています!
ぜひご協力ください。
署名については下記アドレスをご参照ください。
https://fukusaishien.com/