福彩支援

11月

避難用住宅の提供打ち切り撤回と、 避難用住宅の長期無償提供を求める署名 ご協力のお願い

全国の原発事故の避難者団体が中心となって、避難指示区域以外からの避難者に対する避難住宅の打ち切り撤回などを求める署名が行われています。

2015-11-27_172137

こちらをクリックして署名用紙をダウンロードして、署名して送ってください。

2017年3月の「退去」期限まで、あと1年あまり。ここが正念場です。

避難先を奪われれば、事実上の帰還の強制です。この理不尽から原発事故被害者の皆さんを守りましょう。

撤回させるには、多くの一般の市民の皆さんの署名が必要でず。ぜひご協力ください。

署名用紙の送り先:〒115-0045 東京都北区赤羽 2-62-3 マザーシップ司法書士法人内「ひなん生活をまもる会」、FAX 03-3598-0445(FAXでも郵送でも可)。

問い合わせ:電話03-3598-0444(後閑・桑原)までお願いいたします。


 

国と福島県は、応急仮設住宅(公営住宅等を利用した「みなし仮設住宅」を含む。以下同様。) の提供を2017(平成29)年3月末で打ち切る方針を示しました。

応急仮設住宅は無償で提 供される避難用住宅であり、避難区域以外からの避難者一般に対するほぼ唯一の支援策となって います。

一方、母子避難による生活費増、失業、賠償打ち切り等のため避難世帯の困窮は深刻化 しています。応急仮設住宅が打ち切られれば、多くの避難者が経済的な理由で避難をあきらめな ければならず、望まない帰還を余儀なくされる避難者が続出し、社会的混乱を生じかねません。

避難生活中の皆さんは、生活空間を放射能で汚染され、被ばくから子どもや家族を守るため、避難を余儀な くされました。しかし、原発事故は、いまだ収束していません。放射性物質の発する放射線は微量であっても人間の健康に悪影響を及ぼしかねないものですが、避難元における放射能汚染の状 況は他の地域と大きく異なり、原状回復には程遠い状況です。

被ばくを避け、原状に回復するまで避 難を続けたいという避難者の願いを無視し、行政の都合で帰還を強制することは許されません。

避難者の皆さんが、避難生活を続けていくた めには、打ち切りを撤回する以外の方法はありません。よって、私たちは 国、福島県等の被害自治体及び避難者受入れ自治体に対し、原発事故による避難者につ いて、以下の施策を実行するよう求めます。

  1. 急仮設住宅の供与の打ち切りを撤回すること
  2. 全ての原発事故避難者に対し、みなし仮設住宅等の避難用住宅を無償で長期間提供することを確約し、実行すること
  3. 建設型(プレハブ)仮設住宅からみなし仮設住宅への移転や、みなし仮設住宅間 での移転など、生活状況に合わせて、他の応急仮設住宅への転居を柔軟に認めること
  4. 汚染地域からの新規避難者に対する避難用住宅の無償提供を再開すること
  5. 避難者の意思に反した「帰還」の推進をやめ、(2)等の具体的施策を明記した 新規の総合的支援立法の制定(自治体にあっては制定への働きかけ)をすること。

【福島原発さいたま訴訟】第8回期日報告★次回は1/27午後3時から

2015年11月25日(水)は、【福島原発さいたま訴訟】第8回期日でした。
寒い小雨の降る中、さいたま地裁での傍聴においで頂いた皆様、本当にありがとうございました。

昨日行われた福島原発さいたま訴訟で行われた原告陳述は、本当に胸を打つものでした。

「私は子供たちを守るために避難したはずなのに、親としてやっていいことと悪いこともわからなくなって、子供を十分に守れない、そんな精神状態に陥ってしまいました。・・・
避難生活は家族の棲む場所をばらばらにしただけでなく、家族の心までもばらばらにしてしまいました。・・・
「穏やかな日常、子育ての方針、誰にとっても当然の生活を、原発事故ですべて失いました」
(自主避難とされ、)
「自分の選択が世の中から否定され、いけないことをしているのだろうかとますます自分を責めました」

勇気をもって自らの想い、被害の実態を真正面から語ってくださった言葉の一つひとつが、本当に重く響き、突き刺さりました。
無表情な裁判長の表情もいつもと違っていました。

ここに立つまでに、どんなにつらい長い時を経たことか、
そして、それを乗り越えることがどんなに大変なことか、
そして、これからも、いくつもの壁が立ちはだかり、
それは、心ない言葉だったり、住宅支援打ち切りだったり、
避難する必要はない、とする国や東電であり、
その主張をうのみにする動き。。

そして幼い娘さんの書いた作文を読んでくれました。

「私は地震と聞くと体が震えます。
友達と別れなくちゃいけなくなった。
ママの頭がおかしくなっちゃった。」

幼い子供たちはどんなに大変で不安で切ない想いをしたことでしょう。

けれど、終わって報告集会で皆から大きな拍手を受けたお母さんを見て、誇らしく思ったことだろう、と思います。

この陳述は裁判所の良心を呼び覚ましたと、思います。
語られる言葉が、こんなにも力を持つこと、
心からの真実の訴えでした。
この被害に対し、裁判所が正義を持って報いることを心から願います。

どうぞ皆様、次回も傍聴に足をお運びくださいますようお願いいたします。

次回期日は1月27日(水)午後3時からです。

次々回以降も決まりました。
4月13日(水)午後3時
6月22日(水)午後3時

どうぞよろしくお願いいたします。

福彩支援ニュース 第7号

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<内容:8ページ>

福島原発さいたま訴訟を支援する会が発行する会報「福彩支援ニュース 第7号」が発行されました。
PDFファイル形式で公開いたします。画像をクリックしてご覧下さい。

内容は下記の通りです。

9/2第7回期日
原告側弁護団、内外の事故事例を真摯に検討せず安全神話に慢心した国・東電を追求
第3次提訴で原告数は20世帯68人に!

次回期日は11/25(水) 15:00開廷

  • 第3次追加提訴のご報告 原告は20世帯68人に
  • 第7回期日 代理人弁護士意見陳述(全文)
  • 国と東電の準備書面について
  • 「避難の権利」を求める全国避難者の会が結成されました

福島原発事故責任追及訴訟 第8回期日のおしらせ

20151125

福島原発事故責任追及訴訟 第8回期日

  • 日時 平成27年11月25日(水)15:00開廷
  • 会場 さいたま地裁101号法廷(JR浦和駅西口より徒歩10分)
  • 傍聴 傍聴希望の方は、地裁B棟前に14:20までにお越し下さい

報告集会・懇親会

  • 日時 平成27年11月25日(水)第8回期日 終了後
  • 会場 埼玉総合法律事務所 3F 会議室(さいたま地裁より徒歩3分)

9月2日の第7回期日では傍聴席を満席にすることができました! 心から感謝いたします

第7回期日においては、東電の過失の審理の必要性を指摘する第14準備書面と、国が国内外の事故事例に全く学ぶことなく、漫然と安全神話を維持し続けた怠慢が今回の事故を引き起こした責任を厳しく追及する第15 準備書面が陳述されました。
東電は、これまで「無過失責任」で賠償をする、として、原告側からの数々の東電の過失を指摘する主張に対してほとんど認否をしてきていません。

第3次追加提訴で、福彩訴訟の原告は20世帯68人となりました。

8月25日、区域外避難の方を中心に7 世帯22 人の方が追加提訴をしました。
これまでの原告と合わせて原告数は20 世帯68 人に。

「死ぬしかないと思い詰めたこともあったけれど、わたしたちは何も悪いことはしていない。このやり場のない怒りと悔しさを訴えるために、訴訟に参加することになりました」

「最初は国がなんとかしてくれる、国を信じようと思っていました。しかし一向に事態は進展しません。「除染したから安全」というけれど、放射線量はぜんぜん下がっていない。何が起こるかわからない今の福島で暮らすことは不可能です。力及ばず負けたとしても、裁判を通して声を上げるしかない、と覚悟を決めました」

という痛切な声に、心を打たれました。

政府や県の福島原発事故「収束」方針を、決して許してはなりません!

事故から4年、支援の打ち切り方針で避難者の状況は厳しくなる一方です。
孤軍奮闘する原告への何よりの励ましが満員の傍聴席。裁判所や被告への強いプレッシャーともなります。
次回期日では、追加提訴をされた原告の陳述が予定されています。満員の傍聴で原告を応援しましょう。

みなさま、ぜひ傍聴にお越しください。