2015年11月25日(水)は、【福島原発さいたま訴訟】第8回期日でした。
寒い小雨の降る中、さいたま地裁での傍聴においで頂いた皆様、本当にありがとうございました。
昨日行われた福島原発さいたま訴訟で行われた原告陳述は、本当に胸を打つものでした。
「私は子供たちを守るために避難したはずなのに、親としてやっていいことと悪いこともわからなくなって、子供を十分に守れない、そんな精神状態に陥ってしまいました。・・・
避難生活は家族の棲む場所をばらばらにしただけでなく、家族の心までもばらばらにしてしまいました。・・・
「穏やかな日常、子育ての方針、誰にとっても当然の生活を、原発事故ですべて失いました」
(自主避難とされ、)
「自分の選択が世の中から否定され、いけないことをしているのだろうかとますます自分を責めました」
勇気をもって自らの想い、被害の実態を真正面から語ってくださった言葉の一つひとつが、本当に重く響き、突き刺さりました。
無表情な裁判長の表情もいつもと違っていました。
ここに立つまでに、どんなにつらい長い時を経たことか、
そして、それを乗り越えることがどんなに大変なことか、
そして、これからも、いくつもの壁が立ちはだかり、
それは、心ない言葉だったり、住宅支援打ち切りだったり、
避難する必要はない、とする国や東電であり、
その主張をうのみにする動き。。
そして幼い娘さんの書いた作文を読んでくれました。
「私は地震と聞くと体が震えます。
友達と別れなくちゃいけなくなった。
ママの頭がおかしくなっちゃった。」
幼い子供たちはどんなに大変で不安で切ない想いをしたことでしょう。
けれど、終わって報告集会で皆から大きな拍手を受けたお母さんを見て、誇らしく思ったことだろう、と思います。
この陳述は裁判所の良心を呼び覚ましたと、思います。
語られる言葉が、こんなにも力を持つこと、
心からの真実の訴えでした。
この被害に対し、裁判所が正義を持って報いることを心から願います。
どうぞ皆様、次回も傍聴に足をお運びくださいますようお願いいたします。
次回期日は1月27日(水)午後3時からです。
次々回以降も決まりました。
4月13日(水)午後3時
6月22日(水)午後3時
どうぞよろしくお願いいたします。