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福島原発さいたま訴訟第7回期日報告

福島原発さいたま訴訟第7回期日報告

福島原発さいたま訴訟第7回期日報告
次回期日は11月25日(水)15時

昨日行われた第7回期日、皆さまのおかげで、傍聴席を満席にすることができました!心から感謝いたします。

第7回期日と集会・年次総会報告

7回期日においては、東電の過失の審理の必要性を指摘する第14準備書面と、国が国内外の事故事例に全く学ぶことなく、漫然と安全神話を維持し続けた怠慢が今回の事故を引き起こした責任を厳しく追及する第15準備書面が陳述されました。

また、求釈明で、東電が、福島原発の津波を15.7mと予想していた事実に関する資料の提出を求めました。

東電は、これまで「無過失責任」で賠償をするのだから、として、原告側からの数々の東電の過失を指摘する主張に対してほとんど認否をしてきていません。
しかし、原発の安全性よりも、自らの利益・効率のみを優先させてきた国と東電がこの事故を引き起こしたことから、その「故意過失」の程度は、賠償額の算定にも大きく影響を及ぼすものです。この点についても原告弁護団が法廷の場で厳しく追及しました。

これらに対し、東電は、現時点では資料の提出は必要ない、過失の主張についても、「必要だと判断した時点で主張をする場合もある」などとのらりくらりの回答をしてきました。

このような東電の態度を許してはならないはずの裁判長は、そのまま、「では、次回を」、とするのみで、疑問を感じざるを得ない訴訟指揮でした。

他県の訴訟でも、東電は最後になって過失の反論の主張をしてきた、ということですが、裁判長にはそのようなことを許さない真摯な訴訟指揮をとることを求めたいと思います。

続けて行われた報告集会では、傍聴に参加された方々から、東電や国の責任は明らかなのに、ということから様々な質問があり、弁護団から、これまでもこれからも、津波が予見できたこと、事故を防ぐ対策を怠っていたこと等について厳しく追及していくことについて丁寧に説明があり、理解が深まりました。

支援する会の年次総会では、活動報告、会計報告、2015年度の活動方針が承認され、また、さいたま市等で、この訴訟をもっと広く知ってもらうための取り組みをしていくこと等積極的な提案があり、ぜひ、取り組んでいきたいと考えています。

これからも、傍聴席を満席にする、という第一の役割を果たすべく、皆様のご支援・ご協力をお願いいたします。

そして、まずは全ての被害者に、正当な賠償をすることを求める、という当然の責任を追及していくこの裁判の重要性を広く知っていただくための取り組みを続けていきます。

***第3次追加提訴のご報告 原告は20世帯68人に****

8月25日、区域外避難の方を中心に7世帯22人の方が追加提訴をしました。これまでの原告と合わせて20世帯68人となりました。
昨日の傍聴にも追加提訴された原告の方が来てくださり、報告集会でお話いただきました。

◆◆◆
やり場のない怒りと悔しさを抱え、母子で避難して日々の暮らしを支えるのに必死、という、生活に追われた月日を過ごしてきました。
ある日、張り詰めていた糸が切れたように、一歩も外へ出れないようになってしまいました。
それから様々な出会いがあり、何も悪いことはしていない、と思えるようになり、このやり場のない怒りと悔しさを訴えるために、訴訟に参加することになりました
◆◆◆

次回期日では、追加提訴をされた原告の方の陳述が予定されています。
ぜひ、皆様、傍聴においでください。

次回期日は、
11月25日(水)午後3からです。

今回駆けつけてくださったみなさま、本当にありがとうございました。
今回来られなかった方も是非、次回期日にもおいでくださいますようお願いいたします。

これからの長い裁判の歩み、
原告団・弁護団とともに、この裁判が正義の判決を得るまで、
これからも引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

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